概要
HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)とは、「Webブラウザとサーバーの間でデータを安全にやり取りするための暗号化された通信規約」です。
あなたがAmazonでクレジットカード番号を入力するとき、その情報が第三者に盗まれないように「暗号化」されます。 この暗号化を担当しているのがHTTPSです。
URLバーに表示される鍵マーク🔒を見たことがありますか? これは「この通信はHTTPSで暗号化されているので安全ですよ」というサインです。
💡 このサイトもHTTPS対応https://itwords.jp の「https」の「s」が、HTTPSで暗号化されていることを示しています。
より詳しい仕組みはMDN - HTTPSを参照してください。
HTTPSとHTTPの違い
簡単に言うと、鍵をかけずに手紙を送るか、鍵付きの封筒で送るかの違いです。
| 項目 | HTTP | HTTPS |
|---|---|---|
| 暗号化 | なし(平文) | あり(SSL/TLS) |
| セキュリティ | 低い(盗聴・改ざんリスク) | 高い(通信内容が保護される) |
| URLの表示 | http://example.com | https://example.com |
| ブラウザ表示 | 「保護されていない通信」警告 | 鍵マーク🔒表示 |
| 利用場面 | 現在はほぼ非推奨 | ログイン、決済、個人情報入力など |
| SEO効果 | 低い(Googleが優遇しない) | 高い(Googleが優遇する) |
💡 ポイント: 現代のWebサイトでは、ほぼすべてのサイトがHTTPSを使っています。 GoogleもHTTPSを使っているサイトを検索結果で優遇するため、HTTPSが標準になっています。
HTTPSの「S」の意味
HTTPSの「S」は「Secure(セキュア=安全)」の略です。
HTTP通信にSSL/TLSという暗号化技術を追加したものがHTTPSです。 「S」が1文字追加されるだけで、通信の安全性が大幅に向上します。
HTTP = HyperText Transfer Protocol(暗号化なし) HTTPS = HyperText Transfer Protocol Secure(暗号化あり)詳しくはSSL/TLSのページで確認できます。
HTTPSの仕組み
HTTPSでは、以下のような流れで安全な通信を行います:
- 鍵の交換(ハンドシェイク):ブラウザとサーバーが「この鍵で暗号化しよう」と約束する
- 証明書の確認:サーバーが「このサーバーは本物です」という証明書を提示する
- 暗号化通信:約束した鍵を使ってデータを暗号化してやり取りする
- 復号化:受け取った側が鍵を使ってデータを元に戻す
この仕組みにより、たとえ通信途中で誰かがデータを盗み見ても、 暗号化されているため内容を読むことができません。
暗号化の例え
暗号化は、「秘密の暗号で手紙を書く」ようなものです。
- HTTP(暗号化なし):普通の手紙。誰でも読めてしまう
- HTTPS(暗号化あり):秘密の暗号で書いた手紙。鍵を持っている人だけが読める
なぜHTTPSが必要なのか?
HTTPSが必要な理由は、主に以下の3つです:
1. セキュリティの向上
ログイン情報、クレジットカード情報、個人情報などの重要なデータをやり取りする場合、 HTTPSで暗号化することで、第三者による盗聴や改ざんを防げます。
2. ユーザーの信頼獲得
ブラウザのアドレスバーに鍵マーク🔒が表示されることで、 ユーザーは「このサイトは安全だ」と判断できます。 HTTPサイトには「保護されていない通信」という警告が表示されるため、 ユーザーが離脱する可能性があります。
3. SEO効果の向上
Googleは検索ランキングでHTTPSサイトを優遇しています。 同じ内容のサイトでも、HTTPSの方が検索結果で上位に表示されやすくなります。
🔒 セキュリティのヒント:ログイン画面やクレジットカード情報を入力する際は、必ずURLがhttps://で始まっていることを確認しましょう!
HTTPS証明書とは?
HTTPSを使うには、SSL/TLS証明書が必要です。 この証明書は「このサーバーは本物です」という証明書で、 認証局(CA: Certificate Authority)が発行します。
証明書の種類
- DV証明書(Domain Validation):ドメインの所有権を確認するだけの証明書。無料で取得可能(Let's Encryptなど)
- OV証明書(Organization Validation):組織の実在性も確認する証明書。有料
- EV証明書(Extended Validation):最も厳格な審査を経た証明書。有料で高額
個人サイトや小規模サイトでは、無料のDV証明書(Let's Encryptなど)で十分です。 VercelやNetlifyなどのホスティングサービスでは、自動的にHTTPS証明書を発行してくれます。
実際の確認方法
今見ているこのサイトのURLを確認してみましょう:
https://itwords.jp/terms/httpsURLの最初がhttps://になっていて、ブラウザのアドレスバーに鍵マーク🔒が表示されているはずです。
ブラウザでの確認方法
- アドレスバーの鍵マーク🔒をクリック
- 「接続は安全です」と表示される
- 証明書の詳細情報を確認できる
🔒 セキュリティのヒント:ログイン画面やクレジットカード情報を入力する際は、必ずURLがhttps://で始まっていることを確認しましょう! 鍵マーク🔒が表示されていない場合は、そのサイトに個人情報を入力しないようにしましょう。
HTTPSの導入方法
現代のホスティングサービスでは、HTTPSの導入が非常に簡単になっています。
1. Vercelの場合
Vercelでは、カスタムドメインを設定するだけで自動的にHTTPS証明書が発行されます。 特別な設定は不要です。
2. Netlifyの場合
Netlifyでも、カスタムドメインを設定するだけで自動的にHTTPS証明書が発行されます。
3. 独自サーバーの場合
Let's Encryptなどの無料証明書サービスを使って、手動で証明書を取得・設定する必要があります。 Certbotなどのツールを使うと、自動化できます。
💡 ポイント:個人サイトや小規模サイトなら、VercelやNetlifyなどのホスティングサービスを使うと、 無料でHTTPSを導入できます。
HTTPSのよくある誤解
誤解1: HTTPSにするとサイトが遅くなる
正解: 現代の技術では、HTTPSによる通信速度への影響はほとんどありません。 むしろ、HTTP/2やHTTP/3などの新しいプロトコルはHTTPSでのみ利用できるため、 HTTPSの方が高速になる場合もあります。
誤解2: HTTPSは有料サービスだけ
正解: Let's Encryptなどの無料のSSL/TLS証明書サービスがあります。 VercelやNetlifyなどのホスティングサービスでは、自動的にHTTPS化してくれるため、 無料でHTTPSを導入できます。
誤解3: 個人サイトにはHTTPSは不要
正解: 現代では、すべてのWebサイトがHTTPSを使うべきです。 Googleは検索ランキングでHTTPSサイトを優遇しており、 ブラウザもHTTPサイトに警告を表示します。