SSL/TLS

エスエスエル / ティーエルエス

作成日: 2026-01-18 | 最終更新: 2026-01-18

概要

SSL/TLSとは、インターネット通信を暗号化して安全にする仕組みです。

あなたがAmazonでクレジットカード番号を入力するとき、その情報が第三者に盗まれないように「暗号化」されます。 この暗号化を担当しているのがSSL/TLSです。

URLバーに表示される鍵マーク🔒を見たことがありますか? これは「この通信はSSL/TLSで暗号化されているので安全ですよ」というサインです。

💡 このサイトもSSL/TLS対応
https://itwords.jp の「https」の「s」が、SSL/TLSで暗号化されていることを示しています。

SSLとTLSの違い

TLS(Transport Layer Security)は、SSL(Secure Sockets Layer)の後継バージョンです。

歴史

  • SSL 1.0 - 1994年(非公開、脆弱性あり)
  • SSL 2.0 - 1995年(脆弱性あり、非推奨)
  • SSL 3.0 - 1996年(脆弱性あり、非推奨)
  • TLS 1.0 - 1999年(SSLの後継、SSL 3.0を改良)
  • TLS 1.1 - 2006年
  • TLS 1.2 - 2008年(現在も広く使われている)
  • TLS 1.3 - 2018年(最新、高速・安全)

現在はTLSが標準ですが、「SSL」という名称が業界で定着しているため、 「SSL/TLS」「SSL証明書」と呼ばれることが多いです。

💡 覚え方
「SSL」は古い名前、「TLS」は新しい名前。でもみんな「SSL」って呼んでる。

HTTPとHTTPSの違い

HTTPは暗号化されていない通信、HTTPSはSSL/TLSで暗号化された通信です。

項目HTTPHTTPS
暗号化❌ なし(平文)✅ あり(暗号化)
盗聴リスク⚠️ 高い✅ 低い
URLの例http://example.comhttps://example.com 🔒
鍵マーク❌ 表示されない✅ 表示される
Google評価⚠️ 警告表示✅ SEO優遇
使用場面⚠️ 個人情報を扱わないサイト✅ ログイン、決済、個人情報入力

例え話
HTTPは「ハガキ」で手紙を送るようなもの。誰でも読めてしまいます。
HTTPSは「封筒」で手紙を送るようなもの。中身は読めません。

SSL/TLSの仕組み(簡易版)

SSL/TLSは3つのステップで通信を暗号化します:

  1. ハンドシェイク(握手)
    ブラウザとサーバーが「どの暗号化方式を使うか」を決める
  2. 証明書の確認
    サーバーが「私は本物のAmazonです」という証明書を見せる
  3. 暗号化通信
    決めた暗号化方式で、データを暗号化してやり取りする

💡 補足
SSL/TLSでは、AESなどの暗号化方式が使われています。

SSL/TLSが使われている場面

  • HTTPS通信:WebサイトとブラウザのHTTPS通信全て
  • オンラインバンキング:銀行サイトでの取引
  • ECサイト:Amazon、楽天などでのクレジットカード入力
  • SNS:Twitter、Instagram、FacebookなどのログインとID
  • メール:Gmailなどのメール送受信(SMTP over SSL/TLS)
  • VPN:リモートワークでの安全な通信

つまり、私たちが日常的に使うほとんどの通信でSSL/TLSが使われています。

SSL/TLS証明書とは?

SSL/TLS証明書とは、「このサーバーは本物ですよ」という証明書です。

例えば、偽のAmazonサイト(フィッシングサイト)があったとします。 SSL/TLS証明書があれば、ブラウザは「このサイトは本物のAmazonではありません」と警告を出してくれます。

詳しくはLet's Encrypt公式サイトMDN Web Docs - TLSで確認できます。

証明書の種類

種類認証レベル料金用途
DV証明書
(Domain Validation)
ドメイン所有確認のみ無料〜数千円/年個人サイト、ブログ
OV証明書
(Organization Validation)
組織の実在確認数万円/年企業サイト
EV証明書
(Extended Validation)
厳格な企業審査十数万円/年銀行、ECサイト

無料証明書:Let's Encryptが有名。個人サイトなら十分です。

HTTPSサイトを作る方法

VercelNetlifyなどのホスティングサービスを使えば、自動的にHTTPS化してくれます。

手順(Vercelの場合):

  1. GitHubにコードをpush
  2. Vercelにデプロイ
  3. 自動的にSSL/TLS証明書が発行され、HTTPSになる

💡 このサイトもVercelでHTTPS化
特別な設定なしで、自動的にhttps://itwords.jpになりました。

よくある質問(FAQ)

関連用語

用語説明
HTTPSSL/TLSで暗号化する前の通信プロトコル
AESSSL/TLS内で使われる暗号化方式の一つ
Vercel自動的にSSL/TLS証明書を発行してくれるホスティングサービス
ドメインSSL/TLS証明書はドメインに対して発行される