概要
GitHubとは、「ソースコードをバージョン管理し、世界中の開発者と共有・協力できるプラットフォーム」です。
想像してみてください。あなたが小説を書いていて、 「昨日の版に戻したい」「友達に添削してもらいたい」「複数人で共同執筆したい」 と思ったとき、どうしますか?
GitHubは、プログラムのコードでまさにこれを実現します。過去のバージョンを保存し、変更履歴を追跡し、複数人で協力して開発できる環境を提供してくれるのです。
💡 豆知識:GitHubは2008年に誕生し、2018年にMicrosoftに買収されました。 現在、世界中で1億人以上の開発者が利用しています。
GitとGitHubの違い
よく混同されますが、GitとGitHubは別物です:
| 項目 | Git | GitHub |
|---|---|---|
| 種類 | バージョン管理システム(ソフトウェア) | Gitを使ったホスティングサービス(Webサービス) |
| 場所 | あなたのパソコン(ローカル) | クラウド(インターネット上) |
| 役割 | コードの履歴を記録・管理 | コードを保存・共有・協力 |
| イメージ | ノート(記録ツール) | 図書館(保管・共有の場) |
つまり、Gitという道具を使って、GitHubという場所にコードを保存・共有するイメージです。
GitHubの基本用語
リポジトリ(Repository)
プロジェクトのコードやファイルをまとめて保管する「箱」のようなものです。 1つのプロジェクトに対して1つのリポジトリを作ります。
コミット(Commit)
コードの変更を記録することです。 「この日のこの時点でこんな変更をした」という履歴が残ります。
git commit -m "ログイン機能を追加"プッシュ(Push)
ローカル(自分のパソコン)の変更を、 GitHub(クラウド)にアップロードすることです。
git push origin mainプル(Pull)
GitHub上の最新の変更を、ローカルにダウンロードすることです。 チームメンバーの変更を取り込むときに使います。
git pull origin mainブランチ(Branch)
コードの「枝分かれ」です。 本番用のmainブランチとは別に、 新機能開発用のfeatureブランチを作ることで、 本番に影響を与えずに開発できます。
プルリクエスト(Pull Request)
「この変更を本番に反映してください」とお願いする機能です。 レビューを経てからマージ(統合)されます。
GitHubの使い方(基本的な流れ)
1. リポジトリを作成
GitHubのWebサイトで「New repository」をクリック
- リポジトリ名を入力(例:
my-first-project) - Public(公開)かPrivate(非公開)かを選択
- 「Create repository」をクリック
2. ローカルで開発
# リポジトリをクローン(ダウンロード)
git clone https://github.com/username/my-first-project.git
# ディレクトリに移動
cd my-first-project
# ファイルを編集
# ... コードを書く ...
# 変更を記録
git add .
git commit -m "初めてのコミット"3. GitHubにプッシュ
# GitHubにアップロード
git push origin mainこれで、あなたのコードがGitHub上に公開されます!
GitHubの便利な機能
Issues(イシュー)
バグ報告や機能要望を管理する掲示板のようなものです。 タスク管理にも使えます。
GitHub Actions
コードをpushしたときに自動的にテストを実行したり、Vercelにデプロイしたりできる自動化機能です。
GitHub Pages
静的なWebサイトを無料でホスティングできる機能です。 ポートフォリオサイトやドキュメントの公開に便利です。
README.md
リポジトリの「顔」となるファイルです。 プロジェクトの説明、使い方、インストール方法などを書きます。
# プロジェクト名
## 概要
このプロジェクトは...
## インストール
```
npm install
```
## 使い方
```
npm run dev
```オープンソースとGitHub
GitHubはオープンソースプロジェクトの中心地でもあります。
オープンソースとは?
ソースコードを無料で公開し、誰でも自由に使える・改良できるプロジェクトのことです。
有名なオープンソースプロジェクト
- React: Facebookが開発したUIフレームワーク
- Vue.js: 人気のJavaScriptフレームワーク
- TensorFlow: Googleの機械学習ライブラリ
- VS Code: Microsoftの人気コードエディタ
これらのプロジェクトは、世界中の開発者が協力して開発しています。 あなたも、バグ報告やドキュメント修正から、オープンソースに貢献できます!
GitHubのプロフィール
GitHubのプロフィールは、開発者の「ポートフォリオ」になります。
緑の芝生(Contribution Graph)
プロフィールに表示される緑色のマス目は、あなたの活動履歴を示します。 毎日コミットすると、緑のマスが増えていきます。
💡 就職・転職でも注目される!企業の採用担当者は、GitHubのプロフィールを見て技術力を判断することもあります。
GitHub vs 他のサービス
| サービス | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| GitHub | 最大手、オープンソースに強い、豊富な機能 | 個人開発者、オープンソース貢献者 |
| GitLab | CI/CDに強い、自社サーバーに構築可能 | 企業、DevOpsチーム |
| Bitbucket | Jiraと連携しやすい、小規模チームは無料 | Atlassian製品を使う企業 |
GitHubを使うメリット・デメリット
メリット
- バージョン管理: 過去のコードにいつでも戻せる
- バックアップ: クラウドに保存されるので、PCが壊れても安心
- コラボレーション: チームで効率的に開発できる
- ポートフォリオ: 自分のスキルを証明できる
- 学習リソース: 他人のコードを見て学べる
デメリット
- 学習コスト: Git/GitHubの使い方を覚える必要がある
- コンフリクト: 複数人で同じファイルを編集すると衝突が起きる
- 公開リスク: Publicリポジトリは誰でも見られる(APIキーなどに注意)
初心者向けのヒント
1. まずは自分のプロジェクトから
いきなりチーム開発は難しいので、まずは自分のプロジェクトで練習しましょう。
2. コミットメッセージは丁寧に
「修正」「更新」ではなく、「ログイン画面のレイアウトを修正」のように、 何をしたか具体的に書きましょう。
3. .gitignoreを活用
node_modulesや.envなど、 GitHubにアップロードしたくないファイルは.gitignoreに記載しましょう。
# .gitignore
node_modules/
.env
.DS_Store4. READMEを書く習慣を
未来の自分や他の人が見たときに、すぐに理解できるようにREADMEを書きましょう。
実際にやってみよう:Gitコマンド学習デモ
よく使うGitコマンドを選んで、使い方と説明を確認してみましょう!
Gitコマンドを選択
↑ コマンドを選択してください
💡 基本的な流れ:git add → git commit → git push でGitHubに変更を反映できます!
よくある質問(FAQ)
Q1. GitHubとGitの違いは何ですか?
Gitはバージョン管理システム(ソフトウェア)で、あなたのパソコン上で動作します。一方、GitHubはGitを使ったホスティングサービス(Webサービス)で、クラウド上でコードを保存・共有できます。
Q2. GitHubは無料で使えますか?
はい、GitHubは無料プランがあり、個人開発者やオープンソースプロジェクトは無料で利用できます。プライベートリポジトリも無制限に作成可能です。
Q3. GitHubの始め方を教えてください
1. GitHubのWebサイト(github.com)でアカウントを作成します。2. Gitをパソコンにインストールします。3. GitHubで「New repository」をクリックしてリポジトリを作成します。4. ローカルでコードを書いて、git add、git commit、git pushコマンドでGitHubにアップロードします。
Q4. プルリクエストとは何ですか?
プルリクエスト(Pull Request、PR)は、「この変更を本番に反映してください」とお願いする機能です。自分が開発した機能や修正を他の開発者にレビューしてもらい、承認されたらメインブランチにマージ(統合)されます。
Q5. GitHubのプロフィールは就職・転職で見られますか?
はい、多くの企業の採用担当者がGitHubのプロフィールを見て技術力を判断します。特にContribution Graph(緑の芝生)や公開リポジトリの品質、オープンソースへの貢献度などが評価されます。