概要
CLI(Command Line Interface)とGUI(Graphical User Interface)は、 コンピュータを操作するための2つの異なる方法です。
🎯 超シンプルに言うと
- GUI = ボタンやアイコンをマウスでクリック(見た目が分かりやすい)
- CLI = 文字でコマンドを入力する「黒い画面」(慣れると超速い)
例えば、ファイルをコピーする場合:
- GUIの場合:ファイルを右クリック → 「コピー」を選択 → 貼り付け先を開く → 右クリック → 「貼り付け」
- CLIの場合:
cp file1.txt file2.txtと1行入力するだけ
GUIとは?(ボタンの世界)
GUI(Graphical User Interface)は、 ボタン、アイコン、ウィンドウなどの視覚的な要素を使って操作する方法です。
GUIの特徴
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 直感的 | 見たままクリックすればOK |
| 分かりやすい | 初心者でもすぐに使える |
| 視覚的 | フォルダやファイルがアイコンで見える |
| マウス操作 | クリック、ドラッグ&ドロップ |
GUIの例
- Windows のエクスプローラー(ファイル管理)
- Mac の Finder
- Web ブラウザ(Chrome、Firefox など)
- Microsoft Word、Excel
- スマホのアプリ全般
CLIとは?(黒い画面の世界)
CLI(Command Line Interface)は、文字でコマンドを入力して操作する方法です。 「ターミナル」「コマンドプロンプト」などと呼ばれる「黒い画面」がCLIです。
CLIの特徴
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 高速 | 慣れればマウス操作より速い |
| 効率的 | 複数ファイルを一括処理できる |
| 自動化可能 | スクリプトで作業を自動化できる |
| キーボード操作 | マウス不要、文字入力のみ |
CLIの例
CLI vs GUI:同じ操作を比較
同じ作業を GUI と CLI でやるとどう違うのか見てみましょう。
例1:ファイルをコピーする
| 操作方法 | 手順 | クリック数/入力数 |
|---|---|---|
| GUI | 1. ファイルを右クリック 2. 「コピー」を選択 3. 貼り付け先フォルダを開く 4. 右クリック → 「貼り付け」 | 約5クリック |
| CLI | cp file1.txt /path/to/destination/ | 1行入力 |
例2:複数ファイルの一括処理
| 操作方法 | 手順 |
|---|---|
| GUI | 1. ファイルを1つずつ選択 2. 名前を変更 3. これを100回繰り返す... |
| CLI | for file in *.txt; do mv "$file" "new_$file"; done(100ファイルを一瞬で処理) |
💡 ポイント: 1回だけの操作なら GUI の方が楽ですが、 同じ作業を何度も繰り返すなら CLI の方が圧倒的に速いです。
実際にやってみよう:CLIシミュレーター
実際にCLIコマンドを試してみましょう!以下のターミナルでコマンドを入力してください。
💻 使えるコマンド
ls- ファイル一覧を表示pwd- 現在のディレクトリを表示cd [フォルダ名]- ディレクトリを移動mkdir [フォルダ名]- 新しいフォルダを作成clear- 画面をクリアhelp- ヘルプを表示
昔のパソコンは全部CLIだった!
今では当たり前のように使っている「ボタンやアイコン」(GUI)ですが、 実は1980年代までのパソコンにはGUIがありませんでした。
コンピュータの歴史
| 時代 | システム | インターフェース |
|---|---|---|
| 1970年代 | UNIX(初期) | CLI のみ(黒い画面) |
| 1981年 | MS-DOS(Windows の前身) | CLI のみ |
| 1984年 | Macintosh 発売 | GUI 登場!革命的だった |
| 1995年 | Windows 95 発売 | GUI が一般家庭に普及 |
| 2007年 | iPhone 発売 | タッチ操作の GUI |
🕰️ 豆知識: 1984年の Macintosh の広告キャッチコピーは 「コンピュータを使うのに、もうマニュアルは要らない」でした。 GUI がいかに革命的だったかが分かりますね!
でも、プログラマーやエンジニアは今でもCLIを好んで使います。 なぜなら、慣れればGUIより圧倒的に速くて効率的だからです。
初心者はどっちから学ぶべき?
結論:まずはGUIから始めて、慣れたらCLIも学ぶのがおすすめです。
🎓 学習ロードマップ
- GUI で基礎を学ぶ
ファイル操作、フォルダの概念、プログラムの実行方法などを GUI で理解する - プログラミングを始める
JavaScript、Python などを GUI のエディタ(VS Code など)で学ぶ - CLI を少しずつ触る
Git、npm などのコマンドを使ってみる - CLI に慣れる
基本コマンド(ls、cd、mkdir など)を覚えて日常的に使う - 両方を使い分ける
目的に応じて GUI と CLI を使い分けられるようになる
CLI/GUIの使い分け
実際の開発現場では、GUI と CLI を場面によって使い分けます。
GUI が向いている場面
- 初めて使うソフトウェアを試す
- 画像や動画を編集する
- 1回だけの単純な操作
- 視覚的に確認しながら作業したい
CLI が向いている場面
💡 ポイント: プログラミングをするなら、最終的には両方使えるようになる必要があります。 でも焦らなくて大丈夫!まずは GUI で慣れて、必要になったら CLI を学びましょう。
プログラマーがCLIを好む理由
「黒い画面」を使っているプログラマーを見て、カッコいいと思ったことはありませんか? 実は、見た目だけでなく実用的な理由があります。
CLI が効率的な理由
- マウスに手を伸ばさなくていい
キーボードだけで完結するので、コードを書いている手を止めなくていい - 履歴機能
過去に実行したコマンドを矢印キーで呼び出せる(同じ作業を繰り返す時に便利) - 自動化できる
コマンドをファイルに保存(スクリプト)すれば、ワンクリックで実行できる - リモート操作
遠隔地のサーバーを操作する場合、CLI の方が軽くて速い - 開発ツールの標準
Git、Docker、Kubernetes などの現代的なツールは基本的に CLI